高良大社はかつての筑後国一の宮で、古い歴史を誇ります。また、社殿は江戸初期の権現造で、神社建築としては九州最大の大きさがあるとのことです。
<設置されている場所>
中門の前
<製作年>
寛暦十三年(1763年)


中門の前に一対の石造狛犬がいました。サイズは大きく、台座を見ると寛暦十三年(1763年)の奉納とありました。顔が大きめですが、前脚や後脚は細く、そして尾も小ぶりです。尾は背面が平面になった状態で立ち上がっています。このタイプの尾は久留米でよく見るものでした。そして、背にはあばら骨がうかびあがっています。阿形は伏せ耳で角なし、吽形は立ち耳で角ありと彫り分けられています。たてがみの区別はないようです。
尾やたてがみをよく見ると、かすかに朱に塗られた跡が残っていました。全体的な造形は素朴ですが、当時にしてはかなり立派なものだったことがわかります。
三遊亭円丈師匠は、1700年代後半に作られたこのようなタイプのものを「久留米尾立」と分類しています。筑後地方だけでなく筑前(福岡市とその近郊)に見られる似たタイプのものは、この高良大社の狛犬をモデルにしたのではないかとのことです。
◆「狛犬カタログ全国の地方タイプ」(日本参道狛犬研究会ホームページ)
<基本情報>
高良大社
福岡県久留米市御井町1
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<関連サイト>
◆「筑後国一の宮 高良大社」(公式ホームページ)
◆「高良大社」(Wikipedia)
◆「狛犬カタログ全国の地方タイプ」(日本参道狛犬研究会ホームページ)
◆「高良大社」(神社探訪・狛犬見聞録)