高良大社に向かう途中に立ち寄った小さな神社です。「高樹」と書いて「たかき」と呼びます。2011年8月に訪問しました。
<設置されている場所>
拝殿の前
<製作年>
享保九年(1724年)
ここは小さな神社にもかかわらず、とても多くのホームページで紹介されていました。それには二つの理由がありました。まず一つ目は、この神社の由緒に関わる興味深い伝承です。もともとこの山の山頂にいた神様が、高良の神に一夜の宿を貸したところ、高良の神が神籠石を築いて結界を張ったため山上に戻れなくなり、ここに鎮座することになったのだそうです。神様のクーデターといったところでしょうか。
◆「高樹神社/神々の交代劇を暗示する縁起」(ひもろぎ逍遥)
◆「高樹神社(福岡県久留米市)」(九州神社紀行−ブログ)
もう一つは、ここの狛犬が筑後最古の参道狛犬だということです。台座によると享保九年(1724年)ということで、市指定民族文化財にも指定されています。このような小さな神社に、古い狛犬があるということは、この神社が大切にされてきていたということを物語っているような気がします。
さて肝心の狛犬ですが、サイズは小さく、かなり磨耗してしまっているため、残念ながらその細かな彫りはよくわかりません。ただ、スタイルのバランスはよく、特に尾の彫りが立派でした。また丸みを帯びた体つきが子犬のようにも見えました。当時にしてはかなり立派な狛犬が奉納されたのではないでしょうか。
<基本情報>
高樹神社
福岡県久留米市御井町
※正確な住所はわかりませんでした
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<関連サイト>
◆「高良大社 近隣神社の紹介」(筑後国一の宮 高良大社)
◆「高樹神社/神々の交代劇を暗示する縁起」(ひもろぎ逍遥)
◆「高樹神社」(神社探訪・狛犬見聞録)
◆「高樹神社(福岡県久留米市)」(九州神社紀行−ブログ)