福岡市博多区にある住吉大社は、全国に数多くある住吉神社の中で最も古い神社だそうです(ただし総本社は大阪の住吉大社)。2011年8月に訪問しました。かつての筑前一之宮ということでJR博多駅に近い場所にもかかわらず広大な敷地は緑でいっぱいでした。境内にあった案内図によると、鎌倉時代には博多湾は住吉神社の前まで来ており、現在の天神あたりはその後徐々に埋め立てられていったんだそうです。
<設置されている場所>
随身門の前
<製作年>
明治四十四年(1911年)
西門の大鳥居をくぐり大きな参道を進むと、随神門が見えてきます。その前に狛犬がいました。この狛犬はかなり苔むしており、雰囲気があります。サイズは中くらいですが、尾はふさふさとして立派。耳は大きめです。そして阿吽ともに大きな角があることが特徴的です。ややつぶれた感じの顔つきと、正面から見ると後脚を開いて座っている様子が、まるで蛙のようでかわいらしいですね。
<設置されている場所>
拝殿の前
<製作年>
昭和三十九年(1964年)
随神門の先の拝殿の前にも一対の狛犬がいました。タイプとしては岡崎古代型に近いのですが、より力強く、全身にゴツゴツと隆起した鎧のような筋肉をまとっています。全身のバランスとして顔がかなり大きく作られていることと、目つきに力があることから、かなり怖い顔に見えます。顔つきや石の色合いなどが、同じ福岡市の光雲神社の狛犬と似ている印象でした。
<基本情報>
住吉神社
福岡県福岡市博多区住吉3丁目1-51
大きな地図で見る
<関連サイト>
◆「【公式】福岡(博多)の筑前一之宮 住吉神社」(公式ホームページ)
◆「住吉神社 (福岡市)」(Wikipedia)
◆「住吉神社」(神社探訪・狛犬見聞録)