2011年8月13日土曜日

【狛犬アルバム】日光二荒山神社中宮祠(栃木県日光市中宮祠)

 日光二荒山神社中宮祠は、中禅寺湖のほとりに建っており、男体山へのお参りの登山の出発地となっています。2011年7月に訪問しました。全部で三対の狛犬を見つけました。

<設置されている場所>
唐門の前

<製作年>
昭和四十七年(1972年)





 はじめの狛犬は唐門前にいましたが、これは残念ながら全国どこでも見られる岡崎古代型の狛犬でした。

<設置されている場所>
幣殿の左右

<製作年>
文政二年(1819年)





 拝殿の先を右に抜けると、拝殿と本殿をつなぐ幣殿の左右にも狛犬がいました。塀で邪魔をされてうまく撮影できませんでしたが、たてがみや尾の流れを見ると、優雅な江戸獅子タイプのようです。それでいて丸みを帯びた後ろ姿がかわいらしいです(製作年は、「二荒山神社中宮祠」(神社探訪・狛犬見聞録)を参考に記載しました)。


<設置されている場所>
登拝門の前

<製作年>
昭和四十三年(1968年)





 本殿の右を抜け階段をあがると、そこは男体山の山頂にある奥宮へ向かう登拝道の入り口です。ブロンズ製の立派な鳥居をくぐると、登拝門の前に素晴らしい狛犬を見つけました。

 昭和四十三年と比較的新しいものですが、既に大物の風格が漂っています。筋肉質で胸を張った姿は、岡崎現代型に似てはいますが、顔つきがなんとも独特で、眉間にしわを寄せたような厳しい目つきが怖いです。また、阿吽ともにピンと上を向いた大きな耳と顔のバランスが絶妙です。苔むして緑色を帯びているところから、スターウォーズのヨーダをほうふつとさせます。この年代のものにしては特徴があって、とても素晴らしい狛犬です。


<基本情報>
日光二荒山神社中宮祠
栃木県日光市中宮祠2484


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<関連サイト>
◆「日光二荒山神社」(公式ホームページ)
◆「日光二荒山神社」(Wikipedia)
◆「二荒山神社中宮祠」(神社探訪・狛犬見聞録)
◆「宇都宮・日光ルート狛犬探訪の旅6」(狛犬ネット)
◆「日光 二荒山神社中宮祠再訪」(Punkt und Linie ~神社仏閣巡りと旅の風景~)
◆「BECCANと日光! #4★日光二荒山神社中宮祠」(BECCAN blog)