2013年8月19日月曜日

【狛犬アルバム】雪ヶ谷八幡神社(東京都大田区東雪谷)


 雪ヶ谷八幡神社は、東急池上線の石川台駅からすぐ近くにある神社です。2013年8月に訪問しました。

<設置されている場所>
西側の参道の鳥居の左右

<台座の年号>
明治二十九年(1896年)




 石川台の駅の周りの土地は低く、神社の境内は丘になっていました。商店街側から見えた小さな鳥居に向かって登ると鳥居の左右に小さな狛犬が一対いました。

 明治期に作られた小ぶりの江戸尾立ち狛犬です。横長で小さな鬼のような顔つき、蹲踞の姿勢で尻尾は大きく立っており、炎の揺らめきのような見事な造形です。頭の上をよくみると、阿形には宝珠、吽形には角がついていましたが、それ以外には阿吽の違いはほとんどありませんでした。全体的に細やかで石工職人の技が光るのですが、なぜか後脚の間がくりぬかれておらず、つながっている点が不思議です。ほかの狛犬ではこれまでに見たことのない特徴でした。


<設置されている場所>
拝殿の前

<台座の年号>
昭和十八年(1943年)




 拝殿の前には高い台座の上から見下ろす岡崎現代型の狛犬がいました。どこででもよく見るタイプです。

 南側のメインの参道にあった鳥居は両部鳥居といわれる型で、無垢の木製でした。東京の神社にはコンクリート製の鳥居も多い中で、木製で、かつ朱に塗られていない鳥居に出会えました。木目が見える鳥居はとてもいい佇まいでした。




<基本情報>
雪ヶ谷八幡神社
東京都大田区東雪谷2-25-1


大きな地図で見る


<関連サイト>
◆「雪ヶ谷八幡神社」(公式ホームページ)
◆「雪ヶ谷八幡神社」(Wikipedia)
◆「雪が谷八幡神社の狛犬」(大田区の狛犬を訪ねて)