2011年6月4日土曜日

【狛犬アルバム】太宰府天満宮 その1(福岡県太宰府市宰府)



<設置されている場所>
赤い太鼓橋の手前

<台座の年号>
文化九年(1812年)
不明

<訪問メモ>
 菅原道真公が祀られていることで有名な太宰府天満宮ですが、ここにも多くの素晴らしい狛犬がいます。2010年12月に訪問しました。この日は前日に雪が降り、かなり冷え込んでいました。全部で四対の狛犬を発見したので、その1、その2その3その4に分けています。ちなみに、拝殿内にも立派な神殿狛犬がいるようです。また来なければ。

 参道を上って境内に入ると、牛が出迎えてくれます。その後、左に曲がると赤い太鼓橋があり、その橋の手前に二対の狛犬を発見しました。

 一対は石灯籠の上にのっていました(正確には狛犬ではないかもしれませんが…)。この石灯籠の奉納は文化九年(1812年)。阿吽とはなっていませんが、向かって右側の獅子は左の前脚をお手のようにあげています。獅子というより、西洋のガーゴイルのような顔つきです。向かって左側はまるでシャチホコのように逆立ちをしていて、出雲型のようにも見えます。

 もう一対は、太鼓橋の前に構えています。阿吽ともに華麗な巻き毛。台座には「長州萩」と彫られていました。阿吽ともに伏耳で、ひらぺったい顔をしています。たてがみの巻き毛がしっかりと彫られていて、体のラインもすっきりとしており、優美な雰囲気が出ています。また、吽形はかなり小さな玉を右の前脚下に押さえており、男性器がついていて雌雄の別がありました。

 その2へ続きます。

<基本情報>
太宰府天満宮
福岡県太宰府市宰府4丁目7-1


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<関連サイト>
◆「太宰府天満宮」(公式ホームページ)
◆「太宰府天満宮」(Wikipedia)
◆「太宰府天満宮」(神社探訪 狛犬見聞録・注連縄の豆知識)