2012年10月15日月曜日

【狛犬アルバム】大阪天満宮(大阪府大阪市北区天神橋)


 かねてから興味のあった大阪の狛犬を巡る旅は、大阪天満宮からスタートしました。2012年10月に訪問しました。

<設置されている場所>
拝殿の前

<製作年>
大正十二年(1923年)






 拝殿の前には中国獅子(中国風狛犬)がいました。サイズはやや大きめで、立派な作りです。阿吽の別がなく、ややのっぺりした表情、首飾りのベルトを付けている点などが中国獅子の特徴です。訪問した際には願掛けをされた方が奉納した白い布を首からかけていました。小さいな子どものよだれかけのようで愛嬌があります。

 上あごがないブルドッグタイプの顔つきでなごむ表情をしているのですが、よくよく前脚を見ると筋肉質で、しかもかなり鋭い爪をしていました。また尻尾が垂れていたのも特徴的でした。


<設置されている場所>
末社 八幡社

<製作年>
不明





 本殿の右手には数多くの末社がありましたが、そのひとつの八幡社には小さく可愛らしい狛犬がいました。目玉が彫られていないのがかえっていい味をだしています。また、吽形の下唇をぐっと噛みしめ上向きに見つめるような表情がなんとも愛らしいです。一般的な関西風の特徴を踏襲したデザインではありますが、同時に個性もあわせ持った印象的な狛犬でした。


<基本情報>
大阪天満宮
大阪府大阪市北区天神橋2-1-8


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<関連サイト>
大阪天満宮(公式ホームページ)
大阪天満宮(Wikipedia)
狛犬分類研究(7) 中国獅子(狛犬ネット)
戦争と狛犬(狛犬ネット)
「大阪天満宮、草加氷川神社(埼玉)、子鍬倉稲荷(いわき市)などには、現在、石造りの狛犬がいますが、台座には、戦争のために供出したブロンズ狛犬を再建したという記述が残されています。」