2013年6月15日土曜日
【狛犬アルバム】六所神社(東京都大田区下丸子)
六所神社は大田区下丸子の住宅地の中にある神社です。東急多摩川線と多摩川の間のこのあたりには寺社が多くありました。2013年6月に訪問しました。
<設置されている場所>
参道の途中
<台座の元号>
天保十年(1839年)
参道の途中にかわいらしい狛犬がいました。左右とも阿阿となっていました。少し離れた小さな瞳、眉毛はたっぷりとボリュームがあって、真ん中分けのおかっぱになっています。尻尾は、前から見ても、後ろから見ても、尻尾が巻いて台座にかかっています。前脚や後脚の形や爪の部分等は単純化された作りになっていますが、前脚の後ろ側には細かな毛が彫られるなど丁寧な作りとなっています。
実は私は台座の年号は読み取れませんでしたが、下記のサイトによると天保十年(1839年)の奉納とのこと。そして、その後に昭和三十六年に寄進者の孫の方が修復したと彫ってありました。同じ字体ですが、彫ったあとの石の色で新しいことがわかりました。修復後に台座をすっかり替えてしまい、いつのものかわからなくなることが多々ありますが、このようにしっかりと履歴を残してくれるのは、いいことですね。
◆「江戸時代は下丸子の鎮守様」(狛犬 大田区の狛犬を訪ねて)
またカメラを構えていると地元のおじいさんにこんにちはと声をかけられて、少しお話ししました。狛犬や灯籠に寄進した人が名前を彫るのって面白いね、こうやって後世に名前を残したいんだね、なんて話をして和みました。
<基本情報>
六所神社
東京都大田区下丸子4-16-5
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<関連サイト>
◆「江戸時代は下丸子の鎮守様」(狛犬 大田区の狛犬を訪ねて)
◆「江戸期建立狛犬/天保(2) ~六所神社(大田区下丸子)」(狛犬の杜別館)
◆「六所神社|大田区下丸子の神社」(猫のあしあと)