2010年2月14日日曜日

【狛犬の歴史】8-7. 獅子山型

■8-7. 獅子山型
 江戸時代中期以降に作られるようになったもので、溶岩で大きな獅子山を作り、山の上にいる親獅子が、子獅子の這い上がってくるのを見下ろしたり、今にも飛びかかろうとする動きのある姿で彫られているものを獅子山型といいます。この構図は「獅子は子供が生まれて三日たつと、千尋の谷に突き落とし、勇気を試す」という仏教説話から生まれています。獅子は関東型の華麗な唐獅子タイプで、関東地方に多く見られますが、全国的にも広く作られたようです。
東京都墨田区向島 牛嶋神社
獅子山型狛犬 文政11年(1828年)